発達障害をオープンにしてみた
大学生活が始まり、あっという間に4月が終わろうとしています。
私はこの春から、発達障害を友人にオープンにしています。
そのことについて、今回は書いていきます。
きっかけ
オープンにしようと思ったきっかけは、晴れて大学生になり、友人もでき、感じたこと。
(あれ?やっぱり私みんなと違う?)
なんといまさらな発見!
環境の変化にどんどん適応していく友人たちと、いつまでも慣れないでいる自分とを比べて、(やっぱり自分は、環境の変化に弱いんだ)と再確認。
おそらく友人たちも、完全に大学に慣れてはいないのでしょうが、自分と比較すると、やはり慣れのスタートが早いです。このあたりは、もともとの体力や疲れやすさも関係しているのだと思います。
あとは、
- とりかく生活で疲れる
- 予定管理が下手
- 忘れっぽい
この3つが身に染みました。
しかしよく考えれば、高校でさえ出席日数ギリギリ。留年を紙一重でかわしてきた人間が、一ヶ月やそこらで並の人間になるわけがない!
そもそもそれがどうにかなれば、私は発達障害ではない!
ということで、これからお世話になり、かつ迷惑をかけるであろう友人たちに、自分の特性を知ってもらうことにしました。
オープンその1【Aちゃんの場合】
私が人生初の発達障害カミングアウトの相手は、入学式の日に仲良くなったAちゃんでした。大人しい性格の子で、フィーリングがあう子です。
Aちゃんには、仲良くなって数日ほどで、自分が発達障害であると伝えました。
カミングアウトといっても、出会ってすぐに「実は私、発達障害で……」と深刻な顔をして伝えるのはどうかと思い、日常会話の合間にさらっと、
「私、発達障害あるからさ~」
と当たり前のような顔をして告白。
Aちゃんのリアクションはというと
「あっ、そうなんだ……」
とやや困惑ぎみ。そしてただよう、“聞いてはいけないことを聞いてしまった”感。
そして、例の台詞。
「でも、そういうふうには見えないね」
キタ━(゚∀゚)━!
Twitterでまことしやかに語られる、「障害があるようには見ない」と言われる発達障害者の経験。
私はまさに、その現場に遭遇しました。
実際に言われてみると、Twitterで叫ばれているほど、理解されていないとも思わなかったです。
おそらく、彼女には他意はありません。むしろ私へ気を使っての発言でしょう。それがわかっているので、不快ではありませんでした。
その場はそのまま、違う話題に移りました。
オープンその2【Bちゃんの場合】
Bちゃんも、大学から新しくできた友達です。私と同じ夢を持っていて、とても気が合う子です。明るい性格で、いつも彼女には助けられています。
そんなBちゃんにも、発達障害だと告白してきました。
今度も、会話でタイミングがあったとき。相談室に行くと話した時に、
「私、発達障害だから~」
とさらりとカミングアウト。
リアクションは、Aちゃんと同じく「そうなんだ。」と、驚き、ちょっと困惑ぎみ。しかし、彼女の持ち前の明るさは、それで終わらせませんでした。
「ちゃんと相談乗ってくれたらいいね」
と、笑顔で一言。
その一言がとてもうれしかった。
彼女は今でも、私が困っているときに、そっと自然に手助けをしてくれます。ほんとうに、いい友人です。
オープンその3【Cちゃんの場合】
Cちゃんは、価値観が似ていて、話すといつもとても盛り上がる子です。彼女の存在は、とてもいい刺激になっています。
Cちゃんには、先に書いた二人の後に話しました。二人と同じように、会話の中で。
しかしAちゃんとBちゃんとも、違う反応でした。
Cちゃんには、初めて
「どんなことで困るの?」と聞かれました。
彼女は教員を目指していて、発達障害にも興味があったのだと思います。彼女の問いにはできるだけ答えました。
いろいろ聞かれましたが、不愉快とは思いませんでした。彼女は真剣に、真摯に私に向き合ってくれました。私はそれが一番ありがたかったです。
知ろうとしてくれていることが、本当に本当にありがたかったです。
発達障害をオープンにした結果
- やっぱり最初は困惑される
まだ三人にしか打ち明けていませんが、やはり最初は驚かれ、戸惑われます。これはもう、オープンにときには逃れられないことだと思います。
- あからさまに態度が変わることはない
オープン後の周りの反応は、とても気になることだと思います。しかし、自分が思っているほど、周囲は発達障害ということを重大にとらえられないことも多いようです。わたしの友人たちは
(発達障害のある子なんだな)と認識したくらいです。
その認識一つで助けられることも、あります。現に私は、苦手なグループワークのときに、何度か助け船を出してもらいました。
これは発達障害について知ってもらえなければ、できないことだとおもいます。
- 理解しようとしてくれる人はいる
発達障害を誰かに話すとき、一番怖いのは否定です。
私は大学ではオープンでいようと決めていましたが、否定されることも当然のこととして覚悟を決めていました。
しかし実際は否定されることは少なく、むしろ理解を示してくれる人の方が多いです。Cちゃんのように、障害そのものを知ろうとしてくれる人や、Bちゃんのように、そっと手助けをしてくれる人もいます。