発達障害・元不登校、大学進学してなんとか生きてます。

中学不登校を経験した発達障害(ADHD)大学生が徒然なるままに綴るブログ。不登校時代や、大学生活について。

【中学不登校】疲労感との戦い【発達障害】

 

感覚過敏と疲労

音の弱さ

 中学時代、特に苦労したのは聴覚刺激の弱さでした。

 前回( 不登校地獄のはじまり  )でも書きましたが、元々の体力ない私。その上、音の刺激があると、ただでさえない体力がどんどん削られ……

 1日教室で過ごすと、部活どころか、家に帰っても宿題もせず、ただただ横になってました。

騒がしい?教室

 私が音で疲れていた教室。

 当時私はうるさいうるさいと言っていましたが、客観的に見ると、それほど騒がしくなかったと思います。

 高校になってから気づいたのですが、当時の中学校での授業は、普通の授業でした。

 先生が話し、それに生徒が答える。時おり笑い声が起きる楽しい授業。私語も少なく、皆基本的は真面目に授業を受けていました。

 それがほんとうの教室でした。

3つの理由

 なぜそんな環境で、私が疲れるほどうるさいと感じてしまったか。

 

 これには、3つの理由がありました。

  • 少ないがゆえに目立った私語
  • グループワーク授業の多さ
  • 狭い教室

 

 まずひとつめ。

 少ないがゆえに目立った私語とは。これは、真面目な子が多かったがために起きたことでした。

 真面目な子が多く、授業中私語はほとんどない。

 しかし、おしゃべりはどこにでもいるもので、授業中に私語をしている子が、どの授業でも2、3人はいました。

 授業中、他の子が静かな分、その子たちの話し声が聞こえきます。

 すると、私は、その雑談に気をとられてしまい、先生の説明が頭に入りません。

 それではダメだと、集中する。授業に、先生の話に集中しようとして、疲れてしまうのがいつものことでした。

 

 二つ目。

 グループワーク授業の多さ。

 中学校でのグループワークは、驚くほど多いです。

 他の学校は知りませんが、私の通っていた学校では、ほとんど全てと言っていいほどグループ学習がありました。

 私は特に、グループでの話し合いの場面が苦手でした(今もですが)。

 みんなが一斉にそれぞれの話を始めるので、相手の言葉がとても聞きづらくなります。

 だから、同じグループ内での話し合いの声をうまく聞き取れず、話し合いに参加しにくくなります。

 結局は、話したくても、言いたい意見があっても、ただ黙っていました。

 みんなが話している中、一人黙って座っている疎外感。30人分の話し声や、先生の言葉。

 その二つにさらされて、精神的にも肉体的にも消耗しました。

 

 3つ目。

 狭い教室。

 これが一番の問題だったかもしれません。

 とにかく教室が狭かった!!!!

 生徒数の少ない学校でしたが、その分クラス分けがなく、1クラスの人数は多い。

 一つの教室にギリギリまで詰め込まれ、机と机はぴったりくっついていました。その分人も。

 人口過密な環境。あとはお察しの通り。

 とにかく疲れます。

 隣の人との距離が近く、衣擦れの音もバッチリはっきり聞こえる環境です。

 休み時間にもなると、私にとってはお祭り騒ぎ。音の飽和状態。

 それが1日に何度も訪れる。

 本当に苦痛な時間でした。

 

まとめ

疲労の原因は大抵音

 3つの理由のすべての問題点は、音です。

 にもかかわらず、当時私は、音のせいで自分が疲れているとわかりませんでした。気がついたのは、高校に進学してからです。

 中学生のときは、なぜ自分はこんなにも疲れやすいのか、他の人のように過ごせないのだろうかと、疑問に思っていました。

 帰宅してベッドに倒れ込み、なぜ自分は宿題も満足にできないのだろうかと、情けない思いをしたことが何度もあります。

 いまも、当時の私のように、謎の疲労感で困っている人がいると思います。当事者家族の方で、疲れやすさに疑問を抱いている人もいると思います。

 まずは、音を疑ってみてください。

 音は想像している以上に、体力を消耗させます。